覚えるではなく、理解する(2021.4.9)

林 秀樹
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「新しい何か」に触れたとき、手順をなぞって「覚え」ようとしてもそれは絶対に身につかない。

そこには「その手順の意味を理解する」が抜け落ちているので対象が変わったり数字が変わったりすると途端にお手上げ!となって、またやり方を聞かなくてはならない。

「応用」が効かないのである。

妻がPCのことを聞いてきた。

「回ってきたこのUSB?って言うの?から写真を自分のPCに保存したいんだけど。」とのこと。

やり方を教えると妻は「ちょっと待って!」と言いメモ帳を取り出し手順を書いていく。

「右(※クリックすること)→コピーを左→右上のちっちゃいバーを左(※フォルダを最小化してデスクトップを表示させること・・・)→右→保存を左」、確かに流れは合っている。

でもこれ、ちょっとした違う場面で応用できる?

いや、できない。

だから毎回似たようなことを聞いてくる。

「覚えるではなく、理解する」、いや言い方を変えると「覚え“させる”のではなく、理解“させる”」、つまり教える側の問題だろうと思う。

「貧する者に魚を与えてはならない、魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」、仕事も生活も、答えじゃなく手法を教えて理解を促し、応用力をつけてもらうことが必要である。(なお妻はいっこうに理解しようとしないが、それはやはり教えている私のせいか・・・。)   

(林)

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