インテリジェンス・トラップ(2021.5.27)

林 秀樹
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「アタマの良いとされる人が、ときにとんでもないミスをする」、これをインテリジェンス・トラップというそうです。

インテリジェンス・トラップの例で有名なのは小説家のコナン・ドイル氏。

緻密なトリックを考案して且つそれを小説としてストーリーを組み立てて読者を魅了する、そんな知性の塊のようなドイル氏は後年、心霊・神秘主義に傾倒します。

頭の回転が速く知識も豊富なので自分の主張を強化することができ、違う立場の意見を受け入れられない「知性のワナ」にはまっていたとされます。

専門知識が豊富なほどその知識で頭が凝り固まり、「結論は自らの思考の延長であるべき(あるはず)だ」という無意識の推論が起こるそうで、これを「専門知識の逆襲」といいます。

知性のワナを回避するには「根拠の上の“知恵”」が必要だそうです。

対立している状況で相手の視点がどこにあるかを考える、変化の可能性に気づくといった能力のことで、根拠の上に乗せるのが「知能、知識、知性」ではなく「知恵」という言葉が使われている点が興味深いと思います。

知識は必要、知性も必要。だけど柔軟な思考を取り入れる「知的謙虚さ」も併せ持ちたいですね!   

(林)

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